三つ葉 葵さんからの嬉しいメール

大和成和病院を退院される日に初めてお会いし、術後2ヶ月を過ぎられた昨日、再会した三つ葉葵さんからメールが届いた。その内容に少し感激させられたので、転載許可を頂いて公開させて頂きます。

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本当に、心臓病のお陰で得られたものがたくさんありました。
このことがあったから、鍋島さん達とお知り合いになれ、
心温まるひと時を過ごすことができましたし、
人生や命について見つめなおすことも出来ました。

昨年の8/28にたまたま風邪で受診した内科で心雑音を指摘され、
9/28に南淵先生の初診を受け、10/28に手術しました。

怒涛のような二ヶ月でした。
自分が心臓病だったことにショックを受け、落ち込み、
手術を決めたころは怖くて・・・。
泣きたいけど、誰かの前で泣いたら心配させちゃうから一人で泣いて。

そんな時期にカムバックハートブログを見させていただき、
励まされましたm(__)m 本当に感謝しています。
アリスさん、Iさんもご紹介いただき、ありがとうございます!
しかし、成和病院に南淵先生がいる時でよかった~!

今日、皆さんとお話して、帰り道に自分の手術DVDを見てみようかという
気持ちになりました。
近日中にみるかも!?
見たら、感想文を送らせてください(*^^)v
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心臓に異常があると知ってから僅か2ヶ月後に心臓手術を受けてしまった三つ葉さん。恐らく、彼女の人生の中で最高に密度の濃い2ヶ月間であったことと想像する。そして、きっとその貴重な体験は、今後の人生の中で忘れそうになっても決して忘れることなく蘇ってきては彼女を励ましてくれることと確信する。加えて、(元)心臓病仲間と出会うことで、相乗効果的にその気持ちは増幅されることでしょう。私がそう体験している様に・・・

大和成和病院が希望する患者に提供してくれる個人個人の手術の様子が撮影されたDVD・・・それは単に外科治療の証拠として決定的瞬間だけをハイライト的に見せているものではない。手術の始まりから終わりまでの一連のドラマを映した芸術鑑賞のオブジェクト。私はこれまでに自分の手術映像を数十回は見返した。ちなみに、術前までは、テレビの医療番組でも手術シーンなどは決して積極的に見ようと思ったことはない。だが、術後は、そういうシーンを見ることが全く怖くなくなった。

手術室で胸の消毒を行っているところから映像は始まり、メスを入れる瞬間、胸骨を切り、心膜を開けて、人工心肺に乗せて、治療を施し、治した心臓を丁寧に閉じて、胸骨をワイヤーでぐるぐる巻きにして、皮膚を縫い閉じるまでの長時間映像。音声は残念ながら録音されていない(南淵先生がどんな話をしながら手術しているのか少し気になる。若しくは、ただ黙って集中力を高めて手術しているのか・・・)が、約3時間の俯瞰アングルからの映像は、ちょっとしたテレビドラマよりはおもしろい。

自分の心臓、それはなんとも愛らしい。映像を通して間接的にではあるが初めて対面した自分の心臓に、「これまで負荷をかけて頑張らせてごめんね!」という気持ちで胸が溢れる。

三つ葉さんの鑑賞後のご感想、楽しみにお待ちしています。

------------------<後日頂いた三つ葉さんのご感想>-------------------

鍋島さんがブログに書かれていた様に、最初は痛々しく思えましたが、
すぐに慣れてしまい、普通に見ることが出来ました。

第一印象は、
「南淵先生の手って大きいなぁ。よくこんな大きな手がきめ細やかに執刀出来るな」
ということでした。
トクントクンと動いている自分の心臓はとてもいとおしく、
「異常に気付かずに、随分とがんばらせてしまったね。ごめんね」と思うと
せつなくなってしまいました。

最初にメスを入れてから心臓が見えるまで、「さすが頑丈に守られているな」と感じたものです。
しかし! 胸をひらく間、先生の指はグリグリと私のお肉(脂肪?)をよけているように見え、
「もうちょっとやさしくしてあげて!!」と言いたくなってしまいました(^_^.)

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手術から21日目

大和成和病院でダビングしてもらった自分の心臓手術のビデオ、しばらく観ないだろうと思っていたが、観てしまった。案外、冷静に、興味深く・・・ひょっとしたら、途中で気持ち悪くなるかと思ったら、そんなこともなく、つぶさに観察できた。

まずは、胸の皮膚を縦に電気メスで切り開くシーンから。始めは少々痛々しいが、だんだん慣れてくる。皮膚が切り開かれて、次に、胸骨を切り開く時、どんな風に切るのかと思ったら、、結構、荒っぽく小型の電気ノコゴリ(?)で、ギコギコと切り開いている感じ。。。短時間であっという間に切り開かれる。

開胸器をはめて、切った胸骨を左右に開く。そして、更に、心膜を切り開いて、いよいよ心臓とご対面!元気に鼓動しているではないか。唯一、人体の中で鼓動する臓器。まるで心臓自体が一つの生き物のようだ。いつまで見ていても飽きない気がする。まさにこれが私の体の中で40年間も休むことなく動き続けてきた自分の心臓なのかとマジマジと見入ってしまった。

心臓の表面を黄色い脂肪が覆っている。こんなところにまで、脂肪が付くとは・・・折角辛い思いして胸開いているんだから、ついでに脂肪も取ってくれればいいのにと思って見ていたが、残念ながらそれはしないようだ。

人工心肺の管を着々と取り付けて、心停止液を掛けられると。元気に動いていた心臓が、フニャフニャになって、鼓動を止めた。一瞬で止まる訳ではなくて、徐々に鼓動がゆっくりになってきて止まる感じ。(再鼓動の際も同様。)そして、心停止。この間、人工心肺にて全身に血液が送り込まれている訳だが、差し込まれている送血管と脱血管が抜けやしないかと、ちょっと心配。

その後、僧帽弁に到達する為に、心臓のどこかの部屋を切り開いているのだが、どこの部分から僧帽弁にアクセスしているのかはよく分からなかった。そして、白い僧帽弁が見えた。左手でピンセット、右手で長いハサミのような器具を用いて、糸と針を匠に操る、不具合箇所を切り取って縫い合わせ、半円状の弁輪を取り付けて、心臓を閉じた後、心臓の再鼓動。無事、元気に動き始めた。不思議なものだ。

心膜を縫い閉じて、胸骨の周りの細かな出血を処置。この辺りはまるでおいしそうなスペアリブのよう!そして、胸骨をワイヤーで締める。針金のようなワイヤーだが、あんなのが体の中に残っていて大丈夫なのかと思ってしまう。そして、皮膚を丁寧に縫い閉じて、終了。約3時間の映像であった。

手術中の作業の流れはとてもリズミカルでスムーズ。時間的な淀みが全くなかった。術者の手は留まらず常に動いており、周りのスタッフが次に何をやるべきかをよく認識し、阿吽の呼吸で応えて手術を進行している感じが素人の私にも見て取れた。

手術って、本当に手で行う技の世界なのだと認識。そして、完全にアナログの世界だと思う。だから、術者の技量が結果にもろに反映されるのだろう。

このビデオは、私にとって、貴重な財産になりそうだ。人生、へこたれそうになったら、これを見て、再起したことを思い出せば良い。

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プロフィール & メール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者やカウンセラーではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

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ブログ開設: 2008年12月
お知らせ
このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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