術後八回目の外来

3ヶ月毎に大和成和病院での外来検査と診察を続けている。南淵先生の術後患者の外来診察は金曜なので3ヶ月に一度、金曜日に会社の休みを取り、病院に向かう。今日も、とても良い天気。気温も高く夏日状態。このような日は病院への足取りも軽い。



受付で診察券と予約表を出したら、「今日は南淵先生は休診になったので、別の先生が外来診察します」とのこと。先週の考心会の講演の感想を伝えようと思っていたので、少し残念。南淵先生の外来が休診というのは、私には初めての経験であった。

いつもと同じ、採血、レントゲン、心エコー、心電図の検査を行う。採血の時は、いつも、まじまじと注射針の部分を見ているのだが、毎度ながら、看護師さんの針を刺す動作が上手。ほとんど痛みを感じない。バイアスピリンを飲み続けているせいか、取られた血液は見た目も、とてもサラサラ状態。

そして、ロビーで待つこと、それなりの時間・・・

んんん・・・オペ室看護師長の深津さんが患者を診察室に案内している。深津さんは南淵先生の専属秘書のような方。ひょっとして、南淵先生いるのか・・・?

何人かの患者さんの診察が終わり、診察室に呼ばれる。やっぱ、南淵先生がいた!どういう理由で休診にしていたのか知らないが、無事、南淵先生の診察を受けることができて非常に安心した。術後、極弱いレベルの逆流は続いているらしい。もっとも、術後時間と共に悪くなっているものではないし、今のレベルであれば健常者にもあり得る逆流のレベルらしい。エコーで弁を見る角度次第では逆流の兆候も見えない場合もあるし、心配のいる状態ではないとのこと。弁形成術で再手術になる場合は、術後すぐに不具合が現れ始めて早期に状態が悪くなってくるらしい。術後数年経ってから、急に再手術というケースはあまりないそうだ。

自分の心情的には、仮に今、何らかの理由で、「心臓の再手術が必要ですよ!」と宣告されたとしても、全く不安はない。心臓手術に大きな痛みがないことも分かっているので痛みに対する恐怖もない。その時になればその時さ、と、今は十分に心構え(?)ができている状態と言えると思う。最も、これは、私が受けた心臓手術が幸いにもうまくいったお陰なのだが。

但し、その不安が無い最も大きな理由は、南淵先生に定期的に診てもらい、南淵先生にいつでも手術してもらえる環境にあるから。先週の講演会でも、「あと10年は現役の心臓外科医として現場で手術やっているでしょう」とおっしゃっていたが、南淵先生が現役でいる間はもちろん、その後も大和成和病院が現在のポリシー通りに運営されている限り、私に不安はない。

このブログを読んで大和成和病院で手術を受けることを決められる方が結構いるそうだ。ひょっとしたら、ちょっとした循環器内科医より、紹介件数が多かったりして(笑) 以前も書いたが、私にメールやコメントを下さる方が沢山いるが、そうでない方で大和成和病院に行かれた方も当然ながら沢山いらっしゃるようだ。考心会では年配の方々しかお会いできなかったのだが、心臓手術を受ける患者の中には20代、30代、40代の方々もかなりいらっしゃる。少なくとも私にコンタクト下さる方はその年代の方ばかりである。インターネットを容易に使える世代だからだろう。

さて、南淵先生から、そうした若い世代のネットワークを築いて情報交換するのに協力して欲しいというようなお話を頂いた。具体的なことは分からないが、何か他の心臓病仲間のお役に立てることができるのであれば是非協力したいと思う。

昼過ぎに会計終了。病院の向かいにある喫茶店「SAKURA」でランチ。注文は、これまたいつもの、オムそばめしのセット。余談であるが、考心会の会員は、この「SAKURA」での飲食代金が10%OFFになる。本日、その恩恵に授かることができた。

術後は、行きも帰りも、南林間の駅から徒歩で大和成和病院まで往復している。でも、今日は、昼食後、バスの時間に丁度だったので、送迎バスで駅まで運んでもらい、その後、街の散策をしつつ帰路に着いた。

平日の昼間は、街中に人が少なめで、穏やかな雰囲気があり好きだ。3ヶ月に一回の金曜日をこのようにして満喫できるのも、心臓病になったお陰かな!?


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考心会

考心会の総会&講演会に参加してきた。場所は神奈川県藤沢市の藤沢市民会館。JR藤沢駅から会場まで徒歩で向かったが、とても気持ちの良い初夏の日差しを浴びることができた。

前回の記事にも書いたが、「考心会」は大和成和病院で心臓手術を受けられた方々の集まり「心臓手術後の生活を考える会」である。

年に一回の総会と、二回の講演会が開催されている。その内容は病院のロビーにおいてある機関紙を読めば書いてあるのだが、生で講演会を聞いてみたくなり、考心会への参加申し込みのはがきを送付したのだった。

会場に着いて、予想はしていたが、自分より若い人は皆無。同世代の人達すら居なさそうであった。皆さん、60代以上の年配の方々ばかりだが、人数は200~300人程いたようだ。

まずは、総会。前年の会計報告や今年度の予算、役員改選などが約30分行われた。株式総会のようなものか・・・?

その後、お待ちかねの南淵先生が登場。近況報告ということで、4月に政府の事業仕分けに参加されたエピソードを中心にお話しをされた。世の中には、一般の国民が認識していない形だけの制度が多々ある。「大和成和病院ニュース Vol.4」からポイントの部分を少しだけ引用させてもらう。「今回の「仕分け」の本当の目的は国が行政の事態を国民に「知らしめること」であったと思います。これまでの「拠らしむべし、知らしむべからず」といった衆愚政治(国民を無知で弱い状態に保っておいて為政者が勝ってきままに権力を振るう政治)からの脱却の第一歩だと思います」

南淵先生は色々マスコミでも自らの意見を述べられていますが、それは、現在、自らが現場の第一線の心臓外科医であるが故に言えること、現役を退く時がくれば現場人としての発言はできないでしょうとおっしゃっていた。万が一、将来、心臓病が再発した時の為にも、南淵先生には、できるだけ長く現役で頑張ってもらいたいものです。

その後は、大和成和病院の循環器内科の菅原先生の「心臓カテーテル治療の実際」、それから、独立行政法人国立健康・栄養研究所情報センター長の梅垣先生の「健康食品・サプリメントとのつきあい方」という講演が、南淵先生の司会進行で行われた。夫々、心臓に関心のあるもの、術後健康に意識しているものには興味深いお話であった。私は健康食品と呼ばれるものには全く関心が無く、飲もうとも思っていないので、むしろ、話を聞いて世の中には健康食品といいつつも危ない食品が沢山あるものだなと理解できた。手術して健康になったのなら、普通の食事を普通に食べるのが一番。変に、ある成分だけを過剰摂取するのは体に対して普通は良いことではないようだ。

講演には満足し会場を後にしたのだが、何か物足りない・・・折角200~300人も同じ病院で心臓手術を受けた仲間が集まったにも関わらず、患者同士の交流がほとんど取れなかったからか?せめて、私と同世代の人達が居てくれれば、声をかけるチャンスもあったのかなと思った。

このブログを読んでくれた大和成和病院の心臓手術体験者の方、次回の秋の講演会でお会いしてお話ししませんか?

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プロフィール & メール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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