術後十回目の外来

術後十回目の外来に行ってきた。3ヵ月おきの定期的な診察と南淵先生の外来だ。今日もとても良い晴れのお天気。何故か大和成和病院に向かう日は快晴が多い。



体重と血圧測定、採血、レントゲン、心エコーと心電図の検査をわずか30分程で終了。程良い大きさの民間病院ゆえの小回りの良さなのか? 検査データはもちろん院内LANでリアルタイムに診察室のパソコンに届いている。採血した血液も直ぐに円心分離機にかけられて、私の場合、24項目の数値結果が即座に報告書に記載される。検査当日に結果を知ることができない大きな病院が多い中、この迅速な対応はありがたい。

今日の心エコーの検査技師の先生は、私の入院中や術後ICUでもエコーをとってくれた先生だった。先生の方は、多くの患者を毎日検査しているので覚えていないだろうが、患者側からはお世話になった先生、技師の方、看護師さんの顔はよ~く覚えている。ちなみに、一日、何人くらいの患者のエコーをとるのか聴いてみたところ、「20人くらいですね」とのこと。さすが、プロフェッショナル!

心電図室には、AEDがおかれていた。先日受けた普通救命講習でAEDの操作方法を習ったので、派手なオレンジ色のAEDに思わず目が行ってしまった次第だ。



検査終了後、ロビーで診察の順番待ち。いつものように深津さんに呼ばれて診察室へ。検査結果の確認と、聴診と、簡単な雑談がいつもの外来診察のアジェンダだ。

このブログを読んで、南淵先生の手術を受けられた方が沢山いる。このブログが大和成和病院の営業活動に一役買っている訳だ。

南淵先生、「Nさんには、患者紹介料のコミッション払わなくちゃなぁ・・・」
私、「そんなものもらえません」
南淵先生、「人工弁ならタダであげられるんだけどなぁ!」
私、「・・・」

もし、将来、私の心臓に弁置換が必要になったら、この言葉を忘れず先生に伝えて人工弁をタダで植え付けてもらおうと思う。(笑)

大和成和病院の外来診察に行くのは、実はとても楽しい。それは次のような思わぬ出来事に巡り合えるからだ。

先日、南淵先生の僧帽弁の手術を受けるという、私と同世代の三つ葉葵さん(仮名)という女性の方からブログを通じて連絡を頂いた。他の女性心臓病仲間を紹介し情報交換を行い、心臓手術という大きなイベントに対して出来るだけ不安なく立ち向かっていかれるようお話しをしてきた。

入院後も、毎日のようにメールで入院実況レポートを頂いた。術後も、直ぐにメールがやってきて、「え~、もうメール打てるの・・・」って感じで驚かさせられた。私の外来の日まで、もし彼女の入院が続いていれば会いに行こうと思っていた。それが丁度今日、彼女の退院の日に実現した。診察を終えた後、ロビーのソファーで少しお話をすることができた。とても今日まで病気の治療で入院していた人のように見えない。やはり、術後、健康一杯のオーラが発せられるのは多くの患者に共通の現象だと確信した。男性の場合は、一人暮らしでない限りは、術後、退院して家に帰っても積極的に家事をすることはまずないだろう。のんびりと回復を待って、いつから仕事に戻るかだけ考えておけば良いと思う。でも、女性、特に主婦の場合は、そうはいかないと思う。小さな子供さんのいる彼女の場合は、家族の協力が必至だ。南淵チルドレンがまた一人増えた。ちなみに、三つ葉葵さんについては、勇患列伝 その18 意馬心猿編に南淵先生が書かれたエピソードが載っていますのでご覧下さい。

術前の患者に対して、情報を発信するインターネットの力は大きい。私自身がそうであったように、これから先にやってくること(体調、治療、検査、手術、入院など)に対しての不安を取り除く方法は、情報を得ることだ。そういう意味でこのブログが私と同じ病気の状況におかれた方々には何らかの参考になっているようだ。でも、これは同時に、南淵先生によると、医者にとってはとてもプレッシャーを感じることらしい。例えば、術前に心臓病仲間から聞いた話では弁形成で治せた人が多いのに、もし、ある人が術中に弁形成がうまくいかず弁置換をせざるを得なかったとしたら・・・若しくは、もっと大きな事故が起きたとしたら・・・果たして、その人は、執刀医や病院、そして、我々心臓病仲間を恨む気持ちを持つのだろうか?様々な手術の中でも、比較的大きなリスクの存在する心臓手術。我々患者側はそのリスクを理解した上で、自らの判断で自らが信頼する病院と医者に手術をお願いをする決断をするべきだ。自己責任の意識が重要なのだと思う。(決して大和成和病院だけを勧めているわけではないのでお間違えなきよう。私は直接お世話になった訳ではありませんが、全国には優秀な病院と心臓外科医が沢山いるようです。)

以前、ハートハガーについての記事を書いた。私が入院していた時は、術後患者はほぼ100%、このハートハガーを胸につけていた。だけど、今日お会いした三つ葉葵さんは、一応売店でハートハガーを買ったものの、開封もせず結局使わず仕舞いで返品してしまったとのこと。他の患者さんもハートハガーを使わなかった方が結構いたらしい。確かに病院の入院説明の時も、ハートハガーを使うのは強制ではないと言っていたが・・・私の場合は、ICUに居た時に看護師さんに取り着けてもらって、その後、退院してからも家で1ヶ月くらいは着けていた。咳やくしゃみをする時に、あると安心するお守りのようなものだった。

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Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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