(元)心臓病仲間お姉さまシリーズお誘いカード

今日は(元)心臓病仲間3人でのちょっとしたランチ会合。そう言えば、第四回(元)心臓病仲間の集まりの開催もいよいよ来週の日曜日だ。

さて、三つ葉葵さんがとりまとめる(元)心臓病仲間お姉さまシリーズへのお誘いカードができたとのことで一枚頂いてきた。

女性限定の心臓病仲間の集まりである。第一回会合の様子はこちらの記事に掲載してあるので、興味のある方はまずはカムバックハートこと鍋島までご連絡ください。その折、ご自身のプロフィールなど簡単にお知らせ頂ければと思います。お姉さまシリーズまとめ役の三つ葉葵さんにお取次させて頂きます。






<=PREV NEXT=>

考心会 平成24年度(第16回)総会

年2回の恒例行事が考心会の総会と講演会への参加である。

一人で寂しく参加しはじめた考心会だが、今では、定期的に(元)心臓病仲間に再会できる楽しみがある。もちろん、南淵先生や深津さん、病院のスタッフの方々や、考心会幹事の方々にも会える。心臓病や健康についての講演や、はたまた前回の佐々木閑先生のブッダについての宗教的なお話のように病気についてとは少し違った教養を得ることが出来たり、音楽のミニコンサートが開かれたり、アンケートや小冊子を受け取ることができたり・・・数多くの特典を享受できる心臓手術後の生活を考える会が考心会である。

受付で今年度の年会費3000円を支払う。さて、今回の内容はと言うと・・・

◆平成24年度総会
◆ミニ講演 ①南淵明宏先生(東京ハートセンター)
        ②藤崎浩行先生(相模原協同病院)
◆講演
 「心肺蘇生法の重要性について」
  田中秀治先生(国士舘大学大学院救急システム研究科教授・医学博士)

総会で発表された考心会の会員数は現在765人とのこと。その内、257人が今日の総会に出席していた。

南淵先生のミニ講演では、天皇陛下の心臓手術によって、世間で心臓手術に対する理解がかなり高まったというお話。心臓手術をしたら絶対安静で寝ていなくちゃいけないだろうと誰もが想像していたが、実際には心臓リハビリと言って、術後はできるだけ体を動かした方が回復が早くなるという意外な事実。病院のリハビリ室はまるでスポーツジム。そこには術後わずか数日の入院患者さんがベルトに乗って歩いていたり、自転車漕ぎをやっていたりする。我々経験者にとっては既に当たり前のことなのだが、そのことを報道で世の中に伝えると、「そんなことやっても本当に大丈夫なの?」という反応が返ってくるそうだ。肺に水が溜まる胸水も術後の良くある一般的な合併症の一つだが、そのことが世間に知られたのも今回の天皇陛下の心臓手術の報道があった結果とのこと。ある時期、ほとんど毎日、南淵先生はあちこちのTV番組に出演されていましたからね。
そして、もう一つのお話は、このゴールデンウィーク中にボルネオ島のブルネイに手術をされに行かれたこと。手術のことではなくマルチナショナルな人材についてのお話など。前々回はドイツ語、前回はイタリア語での歌声を披露された南淵先生。当然今回も何かあるはずと期待していると・・・なんと三橋美智也の演歌が・・・そして、中国娘を恋に落とせるという中国語の歌を一曲披露されて講演はあっという間に終わってしまった。



かつて大和成和病院で働かれていたこともある藤崎浩行先生は前回も考心会でお話された。今回は、「救命」と「延命」がテーマの少し重いお話。両者の共通点は、共に患者の状態が不安定だということ。違いは、医療の立場で言うと、「救命は何とか助かるだろうと思って処置すること」であり、「延命はダメだと思って処置すること」とのこと。

国士舘大学の田中秀治先生の救急救命についてのお話は、2年前に普通救命講習を受けた私にはとても興味深かった。

人が心停止になる場所の実に75%は自宅であるそうだ。2012年、日本でのAEDの設置台数は約40万台に達そうとしている。これは世界の国々の中でも人口当たりの設置台数では一番多いらしい。それでも、最も心停止になる可能性の高い場所に据え置く家庭用のAED装置はまだ世の中で商品化されていない。公共の場所に置かれている一般的なAED装置は一台30万円もするそうだ。コストダウン開発して少なくとも心臓疾患を持つ方のいる家庭には早く普及してもらいたいものだ。

人が心停止になったのを発見したら5分以内に心肺蘇生しないと脳に障害が出たり、社会復帰できる可能性が低くなるとのこと。

救急車は全国平均8.1分で到着すると国から公表されているが、これには現場で発見してから119番に電話をかけて状況を説明し実際に救急車が発車するまでの時間と、現場到着から対象の患者を認識し実際にAEDを動かすまでの時間は含まれていないらしい。これらを含めると平均13分くらいになる。これでは、5分の制限時間には到底間に合わない。

故に、プロフェッショナル以外の一般市民による応急処置が大変重要だとのこと。市民が応急処置をすることによって、何か問題が起こった際に責任を負わせられるのではないかという不安は確かにあると思う。一応、刑法と民法では一般市民による救急処置による過失は責任を問われないとあるが、こういう法律が存在することは一般的に知られていない。

空手や剣道の突き、サッカーボールや野球ボールが胸に強く当たることでも、健康な人の心臓に対して心房細動が突然と起こることがある。講演会会場のスクリーンに投影されたプロのスポーツ選手が突然倒れて苦しむ実際の映像を見てシリアスになってしまった。

その後、国士舘大学の学生さんによる、心肺蘇生のデモンストレーションが実施された。これはまさに、普通救命講習で私自身も実技演習を受けた内容そのもの。



胸骨圧迫では胸骨を5cmくらい力を入れて押す必要があるとのこと(かつては3~3.5cm押せば良いと言われていたらしい)。続けるとかなりの運動量だ。1分もやるとヘトヘトになる。周りの人と素早く交代して継続させるのが正解。

我々、心臓手術を受けて、胸骨正中切開した人でも骨が既に引っついていれば問題なし。むしろ胸骨圧迫をやらずに蘇生できない方がよっぽど問題だ。肋骨が折れても死にはしない。

AEDを使う時には体に身に着けている金属に注意が必要だそうだ。体に貼るAEDの電極パッドに金属(ピアスやネックレスなど)が付かなければOK。ペースメーカーを入れている人にはパッドからペースメーカーが8cm以上い離れていればOK。人工弁やバイパス手術をした人でも胸骨圧迫は行っても問題なし。胸の圧迫で脳に酸素を送ることが目的だからだ。

もし倒れた人を発見したら、①意識があるかどうかを声をかけて確認 ②呼吸があるかどうかを確認、息があれば体を横に向けて嘔吐を避ける、③もし息がなければ胸骨圧迫による心肺蘇生を直ぐに行う。同時に周りの人を呼んで、AEDを探してきてもらうのと119番通報してもらう。この3つの手順だけでもしっかり覚えておきたい。

これらの講演内容の詳細は後日考心会のホームページの講演会の欄に載るはずなのでご覧頂ければと思う。

さて、講演会の会場ではいつもの南淵チルドレンの元気な顔を確認。南淵先生、深津さん、徳田さんに軽く挨拶。う~ん、ほんとはもっとゆっくりお話したいのだが・・・

考心会後の恒例の食事会は会場近くにあるショッピングセンターにて。Tさん、緑の旅人さん、越後人さん、三つ葉葵さんと私。毎度、お互いの健康を確認し合うこの定期的な再会はいつまでも続けていきたい。今度は6月3日に多くの仲間と会えるのが楽しみだ。



<=PREV NEXT=>

強い患者

患者さんは強い。

南淵先生のブログにある「勇患列伝」を読めば、心臓手術を受けるに至った患者さん達のエピソードが幾つも語られている。それは心臓外科医の視点で見た強い患者さんの在り様だ。

患者であった私の視点からも、この人はほんとに強い患者さんだなぁと感じる出来事があった。

私の入院中に出会ったとある方がその人である。その時は心臓の手術を受けるために同じ病院に入院されていたのだが、それまでにも何度か別の病気の手術も経験されてきたらしい。正に手術を受ける側のプロ。

入院生活や医者・看護師に対する対応が板についている。不安一杯で入院生活を始めた私に気さくに声をかけてくれたり、食事後の片づけの仕方などの手順を教えてもらったりして、とても頼りになる先輩患者であった。

なぜ、私がその方に患者としての強さを感じたのか?

実は一度だけ、その方が弱音を吐いたのだ。「こんなに病気ばかりして、どうして自分は生まれてきたのか分からない・・・」と。面と向かってその言葉を受け聞いた私には、その時、返してあげる言葉は出なかった。自分も心臓手術を受ける直前の不安な状態、他人のことをフォローしている余裕は全然なかった。

その唯一の正直な弱音の発言があったからなのか、逆にその方の普段のとても前向きな行動や言葉、容姿が患者としての強さを私にはとても印象的に見せつけていた。実は今でも当時のご様子が脳裏に浮かぶのである。

その方の受けられた手術は、大動脈瘤を大動脈弁に弁置換、僧帽弁を形成、同時にバイパスを2本繋ぐ大手術。実は、心臓の手術を受ける必要があると分かった時、同時に脳にも瘤があることが分かり、心臓を先に治すか、脳を先に治すかという選択もしなくてはならない状況だったそうだ。心臓を治された後、今度は、脳のカテーテル治療に向かわれた。

退院後、一度再会した。常に前向きで、生きていることをありがたく一日一日を大切にされているそのご様子は不変であった。

病気になることは理不尽なこと。しかし、それは、天によって決められた人生における原因と結果が結びついたもの。それを受け入れ、ポジティブに立ち向かうことのできる人はその後の結果をも良い方向に引き寄せることができるような気がする。

<=PREV NEXT=>
プロフィール & メール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者ではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

当ブログ掲載の文章と画像の無断コピー、無断転用を禁止致します。

最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
COUNTER
ご訪問ありがとうございます:

累計訪問者数:
ブログ開設: 2008年12月
お知らせ
南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。

このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード