第八回(元)心臓病仲間の集まり 開催報告

梅雨の雨を避けるべく例年より少し遅い7月開催にした今回の集まり。ところが、関東へ台風上陸の予報が。遠方から来られる予定の方もいるので集まりの日程に重なったらまずいなと心配していたが、幸いにも当日は真夏の陽気。


(大佛次郎が飼っていた猫?)

第八回(元)心臓病仲間の集まりは、今年も横浜らしい景色が見える某所の和室会議室を借り切っての開催。おしゃべりな仲間が多いので、いつもは午後からの開催なのを繰り上げて朝10時から開場。



ところが、伝えておいたにも拘わらず、その時間にやって来たのは二人だけ。その後、お昼になるまでに数名の仲間が集まった。会場に隣接した半屋外の木製テラスにテーブルを置き、若緑が眼に映える景色の中で、各自持参のお弁当を食べる。横浜なので、崎陽軒のシュウマイ弁当を買ってきた人が多かった。心地良い風を浴びながら飲むビールは最高。次回参加される方はお昼もご一緒されることをお勧めします。


(半屋外のテラスでランチ中)

13時になり、今回の集まりの参加者が続々と会場入り。男性12名、女性8名。術前の方が3名。大動脈弁関係の方が9名、僧帽弁関係の方が9名、冠動脈瘻という珍しい症例の心臓病の手術を経験された方が1人。機械弁の人も生体弁の人も形成術の人も。典型的な弁膜症事例の実サンプルが年齢も性別も含めてまんべなく今回も集合したという感じである。

例によって私の方であらかじめヒアリングして作成した参加者名簿をプリントアウトして皆さんに配布。それを参照しながら各自の自己紹介を一人3分程度行って頂いた。自分の心臓病の経験談を共感を持って聞いてもらえる場はそうあるものではない。ついつい、皆さん、自分の体験を語り始めると時間の経つのを忘れて話を続けてしまうようだ。そこで、今回は長野県から参加のルーニー兄さんに音色の良い熊鈴(山に入るときに熊から身を守るために人間の存在を知らせる鈴)を持ってきていただいた。制限時間に到達すると鐘が鳴らされ、自己紹介の締めに取り掛からなくてはならないと言う訳だ。



「近いうちに心臓手術を受けることになります」と言って昨年術前組として参加された方二名が、その後、予定通りに心臓手術を経験されて、今回は術後組として顔を出してくれた。術前の気持ちでの参加と術後のそれでの参加では、どんな違いがあるのか質問してみた。「術前として参加すると、一人で悩んだり不安を抱えたりすることに対して、質問をして情報を得たり、みんなからフィードバックをもらえるのがありがたかった」「病院で医者に直接聞けないようなこと、心臓手術に立ち向かっていくうえで本音で知りたいこと、そうしたことを情報共有できる」のが術前の方が集まりに参加されるメリットだと仰っていた。そうした方が、術後の元気になった容姿を我々に見せに引き続き来て頂けることはありがたい。またそうした方々が自身の体験を次の術前の方々に情報提供していくことになる。



少しマンネリ化しつつあるので何か新たな趣向を考えなくてはと思う、この(元)心臓病仲間の集まり。術前の方が望む情報を心臓手術経験者である我々が、一個人ではなく複数の経験者の様々な視点や実体験で提供することを一つのテーマにしてはどうかという提案も頂きなるほどなと思った。

今回参加して頂いた術前の3人。お二人は、来月にも手術を予定されている。既に決断はされている状況の中で今回来て頂いて得るべきものを得て頂けたならば幸いだ。あと一人の方はちょっと違う。我々にとっては術前の方という感じがもはやしない。これまでに3, 4回お会いしているし、気持ちがとても明るく心臓病のことで不安や悩みを抱えている様子は全く見られない。現在、心臓手術適応レベルではないとうことで定期的に経過観察を行われている。もしかしたら、一生心臓手術なんて受けなくて済むのかもしれない。だけど、集まりにやってくると、「えっ、アルちゃんまだ手術受けてなかったっけ?」と自然にぼけてしまう。


(会場の守衛さんに撮影をお願い)

2次会は横浜中華街へ。ほとんどの参加者が2次会にも足を運んで下さった。常連のTさんは2次会から参加。お酒も入ると1次会では聞けなかった本音の話も聞けて、(元)心臓病仲間の輪も深まる。Tさんには突然のお願いにも関わらず2次会の場所探しありがとうございました。


(横浜中華街にて2次会 マダムアリスさん撮影)

2次会だけでは話足りない面々8名で3次会に突入。白熱灯の薄暗い照明が粋な横浜のBARで、カクテルを注文。そして今回の集まりは幕を閉じた。

(本格的なBARにて3次会)

今回行きくても物理的に行くことができなかった方、興味はあるけど参加する勇気が出なかった方、仕事の都合がつかずあきらめた方、是非次回お会いしましょう。今回参加して頂いた方、次回もまた楽しみましょう。

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たかしげさん

たかしげさんから近況が届きました。転記させていただきます。
たかしげさんに直接お会いしたい方は、7月12日の第八回(元)心臓病仲間の集まりにどうぞ!

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術後 定期診断フォローを終えて・・・

 CT・採血・心エコー・・・・・半年ぶりに検査を受けてきた。もう何十回受けただろうか。働いていた頃は超多忙な仕事をやりくりして受けに行き戻って残業したものだった。今では久しぶりの外出だから気持ちにゆとりをもっての通院だ。カミさんがしっかりアシストしてくれる。一週間後、検査結果報告を受けた。

昨年の検査と比較しての所見を見ると**肥厚、**石灰化の文言が並び、英語の略号で数値が記載されてあった。意味不明だ。インホームドコンセントの時代でも先生に根ほり葉ほり訊けない。それぞれの機械弁の作動が変化なし、先生から総じてOKの“御墨付き”を貰った。この齢まで生きているが躰のセンサーは大雑把でも活きていてアラームは鳴っていない。例えば膝痛をカバーして杖に頼って散歩しても息苦しさは感じない。根を詰めた趣味に夢中になれる、食事も美味い、晩酌が後押ししてくれるが腹八分を守り、それ以下を心掛ける。ネットで心臓医術略号を検索して理解に努め素人なりに理解できた。AV(大動脈弁)Af(心房細動)AP(狭心症)・・・先生が笑顔で「ノープロブレム」と言われたことに納得できた。心臓病だけが病気ではない、大分くたびれた身体の齢だけど今までの病に対する姿勢で八十路を下ろう。

<たけしの部屋>を見た。自分の少年期と重なるので興味を持って読んだ。

母親からの悩みで、16才息子が大動脈弁閉鎖不全症ながら部活レギュラーで活躍しているがこれから進学、就職と歩む子の手術のタイミングについての悩みが投稿されていた。

はるか昔、中学入学時「心音がオカシイ!運動は一切ダメだ」と宣告され当時40才を越えたばかりの母はこの母親の心境と同じで悩み心配していたのだろうとダブって思いがよみがえってきた。戦後の混乱期であり、その心痛は計り知れないものだったろう。聴診と打診で異状を告げられた時代だから自覚症状がなければ激しい運動や行動も頓着なくやってきた。最初の弁置換手術を受けた時には母親はとっくに亡くなっていた、母親の思いを受け継いでくれているのか家内や娘だろう。

医療の進歩は目覚ましい。CT・エコー・カテーテル等で病状・病巣は画像を視て手に取るように診断される。弁膜症を抱えながら二度の手術、これでもかとペースメーカまで埋め込まれ傘寿を迎えられたのだから、この少年は最新医療技術の恩恵を受けて力強く未来を拓いて行くだろう。
定期診断を受けた機会に雑感を綴ってみた。  

たかしげ   2014・7・1

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プロフィール & メール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の49歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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