たかしげエッセー 『好き・嫌い』

私の(元)心臓病仲間のたかしげさんからエッセーを頂きました。
たかしげさん曰く、「食べものの偏った好き嫌いが健康を損ねる要因と思い、綴ってみました」とのこと。

ちなみに私(カムバックハート)は、子供のころから食事の好き嫌いは比較的無い方で、特に大人になってからは何でも美味しく頂けるようになりました。術後は塩分を控えめにと心がける方も多いと思いますが、適度な塩分は生きていく上で必要なもので、むしろ、極端に偏った食事を習慣的にとったり、飽食することが健康悪化の元だと思います。(それに仕事のストレスなどが加わると相乗効果的に身体バランスが崩れるような気がしますので要注意です。)

カムバックハート
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『好き・嫌い』

好きだ、嫌いだは男女や人間関係ばかりではない。毎日の三度の食事でもご飯だ、パンだ、ラーメンだ・・・と好みがある。平成育ちの人には理解できないだろうが、終戦直後の窮乏時期には苗を採った干からびたサツマ芋や進駐軍の放出携帯食糧で飢えを凌いだのを思い出す。卓袱台(ちゃぶだい)の上の粗末な食べものでも好きだ、嫌いだと云っていたら他のきょうだいに食べられてしまう。育ち盛りでもひもじい思いをしながら育ち、大人になった。食糧不足の終戦直後は国民みな痩せた身体で、たまに太っている人は裏のルートで買い求め“ヤミ太り“と陰口を叩かれ、逆に痩せている人を骨皮筋(ほねかわすじ)衛門(えもん)と揶揄した陰口を叩かれたが極貧の時代でやむを得なかった。

昭和初期に納豆に馴染みのなかった関西出身の母は東北出身の父に感化されたのから嗜好を換えて納豆が好きに変わったと聞いた覚えがある。食生活も郷に入れば郷に従えだ、食糧事情が好くなってから藁に包まれた納豆をよく食べさせてくれた。独特な臭いと糸を引く粘っこさが嫌いのもとらしい、好きな人は逆にこれが好物に換わる。食わず嫌いは言語道断だ。心臓手術後は納豆に含まれるビタミンkが服用薬ワーファリンの効能を阻害するので食するのを厳しく禁じられた。勤務先の昼食時には納豆が出る。納豆大好き社員が「貰っていいですか」と声かけてくる。「嫌いですか」の問いに説明するのに慣れっこになる。家では粘っこいオクラを代用として食卓にのるが形・味はまったく異なるし納豆の代用にはならない。ただ気遣ってくれている気持ちに感謝するだけだ。

気の置けない者同士の会食であっても好き、嫌いをあからさまにするのは避けるのがマナーだろう。過食、偏食、好き嫌いを戒めている現代では生活習慣病に罹らないようマスデイアが指針で喚起している。糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など食べものの習慣性に深く関与していると考えられている。加齢によって発病すると考えられたために成人病と呼ばれたが、生活習慣が深く関与しることが分かり、きちんとしたしつけをされて育てられるのは食生活も同じだ。つまり好き嫌いが多いというのは甘やかされ、放任で育った人に多く見られる。性格としては、甘えや自己中心的な考えを持つ傾向の人に見られるようだ。

好きだ、嫌いだはほどほどにして息災で暮らしたいですね。

2017-7-5
たかしげ
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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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