平成26年度総会と講演会

年2回の恒例行事。それは2010年から続けている考心会への参加だ。特別な用事が無い限りは春と秋に開催される講演会に参加して、南淵先生をはじめ色々な先生方から心臓、病気や健康にまつわる話を聴いて勉強させてもらっている。

3月某日、考心会会長の吉村さんから電話がかかってきた。

「今度の考心会で、鍋島さんの集まりの話をしてもらえませんか?」
「喜んでお引き受けいたします」

と電話で即答したまではよかった。

発表の時間は10分間。さて、このブログと集まりのことをどのように話しするかと、考心会当日の今朝まで、それなりに悩んだ。



会場に12時半に到着。13時から年次総会が開始された。今回の参加者は230名。それでも会員数の減少が少し気になる。高齢になって外出するのが難しく講演会に参加できなくなって退会された方が多いそうだ。一方、新規に入ってくる方の数が思ったより少ない。最近は考心会のホームページからインターネットで入会を問い合わせされる方も増えてきてはいるそうだが。

次に、南淵先生の「近況報告」。今日は、TV出演料の話や、先週の外来で初めて気付いたことがあったという心臓の関連痛の話。それから、なにやら物理学(?)のお話も。考心会の前身である患者の会が始まった21年前と比べて、今日の医療で大きく変わった点の話になって、いろいろ世間で言われているが、高血圧の薬は副作用も少なくとても良くなったとのこと。ICUや手術室に置かれるモニター機器の進歩も技術革新と共に医療機器メーカーの営業活動の成果も結びついて大きく進歩しているとのこと。この後のお話は・・・次の出番が自分だったので頭に入らず・・・

休憩を挟んだ後、檀上から「心臓病仲間の集まり」という題目で10分間ほどお話させて頂いた。心臓病患者の気持ちとはから始まり、ブログのこと、集まりのことを取り留めなく話してしまった感じだ。詳細は後日、考心会のホームページに載せて頂けるかもしれませんので、そしたら興味のある方は読んでみて下さい。


(撮影:三つ葉葵さん)

引き続き、東京ハートセンター コーディネーター・手術室師長の深津さんの講演。持ち時間は南淵先生の30分よりも長い40分間。深津さんの講演は、感動あり尊敬ありの素晴らしいものだった。

手術室の看護師であるに限らず、コーディネーターという立場で患者と接するお仕事について、実際の現場でのエピソードを沢山交えて語ってらっしゃった。

いくつか印象に残った話を記すと、
①病院に電話をかけてきた患者の「ちょっと調子が悪い」と言った時の声の調子で微妙な判断を行っていること。
②常に患者の側に立って物事を考えていること。
③判断に迷わない方法、それは自分がもし患者だったらどうかと考えること。
④自分の魂が吸い取られるくらい真剣に患者と話をみっちりと行い、患者さん本人が納得して手術を受けることを決めるそのプロセスに携わられたエピソード。
⑤情報は大切。あきらめないで行動し、引き下がらないこと。

私が南淵先生の診察のアポを取るために電話をかけて、初めて深津さんとお話した2008年の秋のある日のことを思わず思い出した。

次に、大和成和病院前院長の小坂眞一先生の「下肢 静脈瘤」のお話。下肢静脈瘤については全く知識を持っていなかったが、こんな病気でこういう治療方法があるのだと、とてもよく理解できた。小坂先生はこれまで1,080例の下肢静脈瘤手術を行ってこられた。実際の患者の足にできた静脈瘤や湿疹、変色した足の皮膚の写真と、静脈瘤根治手術の動画上映。基本的に静脈瘤になった皮膚に近い部分の静脈は抜いて体内から取り去ってしまう手術のようだ。そういう血管は体内に存在しなくても生きていく上で何の支障もないそうだ。心臓バイパス手術に使われる脚の静脈血管もこれにあたる。もっとも静脈瘤になった血管をバイパスに使うことはできない。この下肢静脈瘤という病気は心臓病とは直接関係ないらしい。若い人でもなるし、何か特別原因があってなるという訳でもないようなので、この病気もやはり他の病気と同じく理不尽なものかもしれない。医療関係者の間でもあまり発表されるテーマの病気ではないそうだ。もしこの病気になっても、この病気のことをよく知らない医者であれば、「ちょっと足がむくんでいますね。むくみ止めで様子をみましょう」などと言われて、本質的な治療が行われずいつまでも症状が回復しないかもしれない。ここで深津さんの情報が大事という話に紐づくのだが、もし患者に病気に対する事前知識があれば、正しく診断し治療してくれる医者を見つけ出すことができるかもしれない。今日の講演で下肢静脈瘤の話を印象深く聴けて知識を得ることができたのはありがたかった。

予定時刻に考心会は終了。いつもは、(元)心臓病仲間の集まりメンバーで近くに飲みに出かけるのだが、今回は檀上で発表を行ったので、考心会幹事の方々主催の夕食会に誘って頂いた。なんとなく一人では寂しいので会場にいた三つ葉葵さんにも同席してもらう。

近くのファミレスに移動。南淵先生と小坂先生の向かいの特等席で食事をすることに。檀上の小坂先生は、「う~ん、典型的なお医者さんか?」と思ったが、こうして目の前に座ってらっしゃる小坂先生とお話すると、下記の写真の通りとても気さくで温かみのある先生であった。南淵先生はいつもの如く、Yシャツの下のTシャツは、東京ハートセンターのネコTシャツ。ちなみに小坂先生の著書「図解これで安心! 心臓手術」は私が術前に読んで心臓手術を理解し不安を取り除いてくれたお勧めの本で、また「心臓病の9割は防げる」は術後も日常生活の行動において健康を意識づけさせてくれるそんな本だ。その著書の先生が目の前にいらっしゃるというのは少し感動の場面であった。持参していた「図解 心臓手術」にサインしていただこうと思っていたが、結局お願いするのを失念してしまったのはあとから気付いた失敗であった。


南淵先生と小坂先生


南淵先生の東京ハートセンターネコTシャツ(東京ハートセンターの売店で販売中!)

考心会。折角このような素晴らしい心臓病患者の会があるのだから、このブログを読んで頂いた方にも是非参加して頂きたい。そうしないと勿体ないと思う。ご家族を含めて年会費3,000円で得られる情報価値は大きい。入会するのに手術を受けた病院は問われない。もちろん術前の方の参加もOKだ。最近はインターネットで関東圏以外からも参加申し込みがあるそうだ。今日は滋賀の豆パパさんのブログを読まれて手術を受けられた方から帰り際会場で声をかけて頂いた。講演会に参加できなくても、講演会で話された講演内容はテープ起こしされて一字一句書かれた会報が郵送されてくるので、出席した場合と同じ情報を得ることができる。今秋には南淵先生の新たな著書が出版予定とかで、ひょっとしたら考心会会員には無料で配布されるかもしれない。一緒に考心会に参加してみませんか? 連絡先など詳細は、こちらの考心会のホームページをご覧下さい。。(どこの病院、どこの先生の手術を受けた方でも考心会に参加可能です。)

考心会連絡先メールアドレス:exam@koushinkai.net

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鍋島さんが壇上に!!!

考心会のホームページ 次回 チェックして見ます!

講演会

姫野さん、

姫野さんは考心会に申し込みされてましたっけ? 今度日程が都合つけば
講演会に参加されませんか?

いやー

してないです。

いつも
同じ場所で講演してるんですかね?

講演

カムバックハートさんのブログなどのこと、よくわかるいい講演でしたね!
講演のあと、ブログの問い合わせでお声かけられてましたね〜

深津さんのお話、感動して聞きました。
やっぱりいつか、心臓病専門病院のMSWとして何かお手伝いできたらいいな〜と、また改めて思いました。

現在勉強中です。
がんばります。

カムバックハートさんの講演!

聞いてみたかったです~。
せっかくお誘いいただいたのに、行かれなくて残念でした(;_;

でも最近、異様に集中力が落ちてるので
今聞いても、先生のお話とかは
あまり理解できなくて悔しいかも(^^;
手術してから、ぜひ行ってみたいです♪

プロフィール & メール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者やカウンセラーではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

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ブログ開設: 2008年12月
お知らせ
このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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