術後二十九回目の外来

術後、三カ月毎の外来診察は継続している。会社の同僚から、「いつまで病院通いが続くの?」と聞かれることがある。「予防の意味を含めて、心臓の病院通いは一生続くと思う。その方が安心だし」と答えると、「一生病院通いが続くのは大変だね」と、言葉に発せずとも周りのみんなはそう思っているようだ。ところが、その発せられない言葉に反して、我々(元)心臓病仲間の外来診察通いとは次のようなものである。①楽しく有意義な時間を仲間と共有し命のありがたみを想起できる機会であること ②心臓、健康、人生に対しての貴重な情報を得たり、行動をとる際の判断の材料になること ③全く予期せぬ人との出会いの場を得ること。当事者にしか理解してもらえないかもしれないが、外来診察は継続するに値するイベントだと思う。

東京ハートセンターの今日の外来。午前中の診察予約の患者さんが午後になっても診察が終わらず残っているのかロビーは患者で一杯。診察室が増えたり、処置室と呼ばれる採血・血圧測定を行う部屋や、心電図、心エコーの検査室のレイアウトが変更になっている。そのお蔭か検査の流れは幾分早くなったようだ。受付13時、一連の検査を終えたのが14時であった。そして、14時45分ごろから、2番診察室で南淵先生の診察が開始された。


(東京ハートセンターの入口右手にある小さな売店が残念ながら3/16で閉店になってしまうようです。床にハートハガーが山積み。近くにコンビニがないので少し不便になるかもしれませんね。)

現在服薬している薬(バイアスピリン、タケプロンカプセル、アーチスト、ワソラン、アロシトール錠)は朝食後に飲むのだが、ワソランだけは、一日3回、毎食後の服薬となっていた。朝は歯磨きの後に確実に飲むのだが、昼や夜は、たまに飲み忘れてしまうことがある。「できれば朝一回に全ての薬の服薬時間を統一したいのですが・・・」と、前回の外来で南淵先生に相談した。すると、昼は飲まず、夜はワソランに替えてヘルベッサーという薬を飲むという処方にしてもらった。ところが、そのヘルベッサー、どうも私の体には合わないらしい。現在、私の通常時の脈拍は約70回。それが、ヘルベッサーを飲んだ翌日、脈拍が40回くらいまで下がり、息苦しくなった。頭もボ~とする感じ。最初その原因がその薬のせいだとは分からず、3日続けて同じような状況が続いたのでようやく「この薬は合ってないな」と自己認識した次第。結局その後、ヘルベッサーは飲まず、昼夜共にワソランを服薬しないで3か月過ごしてみた。体調に問題はない。そのことを今回の外来で南淵先生に伝えたところ、ヘルベッサー、ワソラン共に服薬中止になった。よって、めでたく薬が1種類減ることになった。薬の数が減るということは患者にとって嬉しいものだ。

エコーの検査結果も問題なし。血液検査も綺麗な結果だった。午前中食事したにも関わらず、コレステロール(HDL、 LDL)、中性脂肪、血糖をはじめどれも数値は基準値内で良好。かつて、これらの数値が上限基準をやや超えてしまう時期が術後もあったが、今の食事のパターンがあっているためなのか数値は良好だ。

話は変わって、葉山ハートセンターの磯村先生が退職されたそうだ。同時に葉山ハートセンターの数人の医者やスタッフも居なくなった模様。磯村先生の手術を受けて、術後も葉山で外来診察を受けていた常連の(元)心臓病仲間の一人から、磯村先生の行き先の情報はないだろうかと先月から連絡をもらっていた。4年程前に、南淵先生が突然大和成和病院を退職された時のことが私の頭に蘇る。定期的に診てもらっている医者が異動してしまうことは患者にとってショックだ。結論としては、次の異動先の病院に追いかけていくか、新しく信頼できる医者を新たに見つけ出すしかない。そんなホットな昨今の話題の中、今日の外来後のイベントは葉山ハートセンターで手術を受けられた(元)心臓病仲間5人を交えての食事会。定期的に会うKeloさん、tanyさんと久しぶりに再会したMさん、前回術前にお会いして今回は術後半年になるゆきにゃん(女性は術前術後で大きく変化しますね~)、そして、集まりでみんなの話を聞いてみたいという連絡を頂き、今回はじめてお会いした質問好きのSさん、そして、いつものUNE燦々、マダムアリスさん、三つ葉葵さん。



相変わらず最初からテンションは高く会話が弾む。KeloさんとSさんは、磯村先生の次の病院を見つけ出し、既に外来予約も入れたとのこと。以前から地元の循環器内科医に外来をお願いしているtanyさんはそこで継続、これからどうするかしばらく検討だなという残りの方々。今日参加されていないが、東北在住で葉山ハートセンターで心臓手術を受けられた方は、東京ハートセンターへの転院を決断されたとメール連絡頂いた。(葉山に比べると東京ハートセンターの建物や部屋は都心の場所柄かなり小さいです!驚かれないように。でも心臓病専門病院としての質の高さは葉山と同じだと思いますのでご安心の程。)
皆さん、それぞれが情報を集めて判断してどうするか自分で決めていくだけのことですね。

それ以外にも今日は色々為になる話を聞くことができた。17年間続けてやっと分かったボランティアの真髄というUNE燦々。術後、これまでの仕事に違和感を感じて思い切って退職。児童のケアを行うお仕事に方向転換されたMさんのお話などなど。外来診察&(元)心臓病仲間との会話は継続するに値するイベントなのだ。



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⇒comment

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昨日はありがとうございました。
会うたびに関係が深まり、集まり会が楽しくなってきますね。次回も宜しくお願いします!

ありがとうございました!

皆さんにお会いできて、すごく楽しかったです~♪
皆さん相変わらずパワフルで、心臓手術した人の集まりとはとても思えない(笑)
経験者から生の情報が聞けるって、本当にすばらしいですよね。
また次回お会いできるのを楽しみにしています!!

カムバックハート繋がり(^-^)v

(金)は毎度ながら(笑)
盛り上がりましたね(^^)
ちょっぴりシビアな内容でも、仲間の会話の雰囲気で…何だか前向きに思えてくる(^^)v
気が付いたら、あっという間に時間が過ぎていたのでびっくりでした!
皆さん、またお会いしましょう。宜しくお願い致します!

楽しかったです!

いつもながら楽しかったです。
先輩方のお話を聞けるのは心臓の面でも
人生の面でも学びになっちゃいますね。
また時間合えば参加させてください。

13日には広尾病院に診察行って参ります。
先生が笑顔で診察してくれ心臓の経過が問題なければ
まあ他の事はどうでもいいですね。
とりあえずカムバックハートさんや
葉山の方に様子をお知らせします。6月にもご報告します。

病院についても久しぶりに葉山・大崎以外の心臓外科に
行くので色々と見てこようかと。では。

楽です

(旧)なんとかソースです。

自分は、御茶ノ水の御大に「君は心臓手術の勝ち組だ!通院も投薬も一切必要ない。会社の定期健診くらい受けとけば上等」と放置され(?)、7年余り経ちました。
また、ICU出てからこのかた、まったく特殊な薬を服用していないです。

結果、どうなのかというと、楽です。病院行くのって、面倒くさいゆえ。


こういうことを書くと、「お前だけいい目見やがって!」と炎上しそうですが、楽なものは楽です。余計なお金も必要ないですし、時間のロスもありません。
御大も「病院なんて、かからないほうがいいんだ」と一言。
解釈に困るショートメッセージですが、自分は彼の言葉を受け取っているつもりです。

こんにちは。

楽しく拝見しています。
東京ハートセンターのセンター長や副院長、麻酔の先生も湘南鎌倉出で磯村先生の弟子達でしょうから葉山に通っていた私も転院先の一つとして考えています、ただ心臓病なので引退近い磯村先生を卒業して、同世代の新しい先生を探さないといけないな、とも考えており、この機会に大学病院や先生の弟子達の病院へも行ってみようかと考えております(^^ )

コメント御礼

> tanyさん、ゆきにゃんさん、マダムアリスさん、keloさん、
コメントありがとうございます。葉山ハートセンターで手術された方があれだけ
勢ぞろいしたのは初めてです。色々話が聞けてお互い良かったのではないかと
思います。
keloさんからは、広尾病院での磯村先生外来の第一報がメールで届きました。
keloさんは納得の外来だったようです。

> 御茶ノ水さん、こんにちは。
頂いたコメントを読んで、ちょっと忘れかけていた本質的なことを思い出しました。
確かに術後も薬も飲まなくても外来に通わずとも健康を保つことができればそれが
一番であり、お金も時間もロスがないですね。それが本来一番です。
普通なら病院通いは面倒なものです。私も心臓の病院以外の病院に行くのは
面倒で仕方ありません。

医者になんと言われようとも、外来に行くかどうか、薬を飲むかどうかを決めるのは
患者本人だと思っています。わたしの場合は、一つ減ったとはいえ、毎日5種類の薬
を飲んでおり(高尿酸の薬を含む)、薬を飲むリスクと飲まないリスクを比較すると飲むべき
だと自分で判断している次第です。外来も来いと言われるから行くのではなく、自分で
行くべきと判断して通っているつもりです。そんな中、まあ、少しでも楽しく時を過ごせれば
ということでこのブログに書いているような展開にうまく発展しているのだと思います。

本質的なところでいうと、病院なんて喜んで通うべきところではないのでしょうね。
改めてそう思いました。

>弁膜症さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
次世代の有望な外科医に今から目をつけておくのは大事なことかもしれませんね。
手術経験者の中でもそういう話はよくでてきます。
プロフィール & メール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の49歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者やカウンセラーではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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