心境の変化?

私は、小さい子供の頃から、医者という職業だけにはなりたくないと思っていた。中でも、外科医には恐れを抱いていた。いつも神棚に向かって神様にお願い事をする時には、「どうか将来、手術だけは受けるようなことがありませんように!」とお願いしていたものだ。(私の日頃の行いが悪い為かこのお願いはあっさりと裏切られてしまったが・・・)

父親の腹には、若い時に受けたという十二指腸の手術の傷痕が残っていた。子供の頃、一緒にお風呂に入っている時に、「お父さんにはへそが二つある!」と良く冗談を言っていたのを思い出す。当時、自分は絶対あのような手術は受けたくないと思っていた。

医療関係のテレビ番組や書籍は、意図的に避けてきた。病気についての他人の事例や世の中の通説を知っても、自分には関係ないやという考えがあった。

例え自分が病気になっても、治療や生活制限のお蔭で延命するよりも、自由にその瞬間瞬間を楽しんで、その結果、運命の時がやってくればそれはそれで良しとしようという考えであった。

それが、術後、激変した!

これまでとは、全く逆の考え、思いになったと言って良い。

今度生まれ変われるならば、外科医になってみても良いと思っているし、テレビの医療番組や、術野の画像を見ても怖くない。むしろ、興味がある。(「チーム・バチスタの栄光」、面白かったですね)

不思議なものだ。これは、心理学的にどういう状況なの?

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No title

ぼくはまったく逆で「人間、いつかは病気するし死んじゃう」と、4歳のとき祖父が急逝したときからずっと思っていました。また、うちの父はぼくが二歳のとき交通事故にあい、開頭手術をしています。とうぜん傷跡もみてます。それをみて、「ああ、怪我や病気になったら手術すればいいんだ。でもって、お医者さん次第で死ぬか生きるか分かれるみたい。プラモデルつくる名人とへたくそがいるけど、それといっしょだな、こりゃ」とだけ思っていました。
実際そのとおりなんですよね。ちなみに、ぼくはいまでもたまにプラモデルをつくるんですが、できばえを左右するのは99%がテクニックで、1%が「なにかほかのもの:うまく説明できない」です。

さて、ぼくが天野先生に術前聞いたことはこれだけです:
「心臓修理していただいたら、いつから仕事に復帰できますか?で、術後仕事のパフォーマンスはどれくらいまで発揮しても問題ないでしょうか?いままでどおりのアクセル全開は可能なのでしょうか?」
先生の言葉もシンプル:
「そうだよ。君のようなハードワーカー(国内・海外とのマネジメント最前線の陣頭指揮)は、他の病気にはならないけど、45歳くらいまでに脳か心臓をやられる。致命傷になるまえにケアすれば、今まで以上に働くことができる。君の心臓は私が治す。だから術後はしっかり働いて!」

No title

松本良順さん、いつもどうもです。

私が術前に先生に聞いたのは次のことでした・・・「手術がうまくいったら、元の健康な体に戻れることを期待してもいいですか?」

当たり前かもしれませんが、この質問への返答が即答かつポジティブでなければ、積極的に手術を受ける気にはならなかったことでしょう。。。

「1%の何か他のもの」って、各人が生まれながら持っている「センス」じゃないですか?

No title

天野篤コメントを術後ネットで検索していたら、こういう意味のことをいっておられました。
「ときどき、何か別の力、自分じゃない何かが助けてくれているような気がする。だからこそ、いま自分が人助けできていることに感謝し、なにか偉大なものに感謝しないといけないと感じる」

ぼくも仕事をしていて、なにか人智を超えたような偶然?に助けられたことが何回かあります。
そういうときは、自分が独立した存在なのではなく、すべてとつながっているような感覚がありました。
別に特別信仰心があるとか、なにか一定の信仰をもっているとかはないですが、じっさいそう感じることはありますね。
英語の時間に習った、"Heaven helps those who help themselves."が最適な表現かもしれません。
また、1%くらいは自分自身の力じゃなく、ほかの助けがあったと思っていないと、ぼくのような傲慢な人間はそれこそ鼻つまみ者になってしまいます(苦笑)。
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Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

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ブログ開設: 2008年12月
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このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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