術後九回目の外来

「3番診察室」、南淵先生の診察はいつもこの部屋だ。部屋の前の壁に、事業仕分けに参加された際の写真や、新聞記事のコピー、それから、副院長さんが描いたという南淵先生の似顔絵が飾られていた。似ている!




こちらは、心エコーと心電図の検査をやる生理検査室。扉の前にあるトレーに検査用紙を入れてソファーで待つ。検査準備が整うと部屋の中に招かれる。




会社の健康診断での同僚の採血の様子や、今日の大和成和病院での採血の際の隣に座っていた人の様子をそれとなく見ていると、血が注射器に入ってくるのを見るのは苦手で、気絶しそうと言っている人が多いのに気付いた。私の場合は、手術後は採血の針への恐怖は皆無だし、血が出てくるのをまじまじと見て、今日の血液の状態を目視で確認している状態だ。針を刺すのは、うまい人とそうじゃない人は絶対いる。看護師も職人だからだ。大和成和病院の看護師さんはどの人もとてもうまい。だから、安心して針の挿入を見ていられる。

検査を終えて、外来の待合ソファーで南淵先生の診察を待っていると・・・ 「鍋島さんでしょうか?」と、突然、隣に座られていた女性の方から声をかけられた。

驚いた顔で、「はい、そうですが・・・」と答えると、実は私のブログを読んで頂いた方で、ご本人が昨年7月に南淵先生の手術を受けられた際、私の体験談を参考にして頂いたとのこと。入院中に看護師さんにこのブログのことを伝えたら、私の名前を教えてもらったとのこと。一年以上も経って、偶然にその名前を検査の呼び出しで聞いて、私のことを見つけてくれたのも凄いことだと思った。偶然の出会いは突然やってくる。

さて、心臓手術の際は、輸血を受ける可能性がある。自己血を手術前にプールしておくのはよくあることだ。私の場合は、自己血の用意はしなかったが、術中の出血は200mlで、輸血は行う必要がなかった。世の中には、宗教上の理由で輸血を受けることができない方がいらっしゃる。自己血でさえ、一旦貯蔵するということでNGなのだそうだ。但し、人工心肺は、自己の血液を循環させているのでOKらしい。

今日お会いした方はまさにその宗教上の理由で輸血を受けれない方だった。医者にとって、術中の万が一の時に、輸血を行えないというのは相当大きなプレッシャーらしい。病院によっては、手術を行うことを受け付けてくれないかもしれない。大和成和病院は無輸血治療プログラムというのをやっている。詳しくは大和成和病院のホームページをご覧下さい。年間何十人かはそういった輸血絶対NGという患者さんが南淵先生の手術を受けているらしい。

検査結果は、心臓については良好で問題なし。中性脂肪が基準値をオーバーしているのが気になる。過去の血液検査でも、中性脂肪の値がどうも高め。手術前からかなり体重を落としてスリムになり、運動も適度にやっているのだが・・・術後順調に回復して何も問題ないようなことをずっとブログに書いてきた、確かに術前に比べるとすごく元気になったし体調は見違えるほど良い、だけど、パーフェクトな訳ではない。術前の体の不具合であった、上を向いて寝れないという状況が、術後暫くはなかったのだが、今は、また横向きでないと眠れなくなってしまった。だけど、これは心臓のせいではないと思う。

今年も、Summer Festival in 成和という夏祭りが、丁度明日行われるようだ。一年前にも同じような写真を撮った。



そして、診察後は、今日もTEA ROOM SAKURAで、オムそばめしのセットを食べた。



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ご無沙汰してます

7月8日に僧帽弁形成術を受け、今は元気に暮らしてます。

カムバックハートさんのブログに出逢ったおかげで、素晴らしいドクター(ボクの場合は倉田先生)に出逢い、ボクの人生では最高の手術、治療、その後のフォローも受けることができました。
感謝してます。

カムバックハートさんも手術前よりお元気とのこと、うれしく思います。

ほんとうにありがとうございます。


こんにちは

すかじいさん、こんにちは。

その後も順調に回復されている様子で何よりですが、無理しないでくださいね。(そちらの
ブログを読んでると足にケガされたりで、驚きました。)

心臓直したら元気になりますので、人生エンジョイしましょう! いつかお会いできるといいですね。

まもなく入院します

初めまして。
ブログ内容は一通り以上、読ませていただいています。
大変参考になります。

私も僧帽弁閉鎖不全症で6月末に診断されました。
それで9月7日入院、14日手術の予定です。
前尖の逸脱によるものですが、形成術の予定となっています。

関西在住につき、入院先は滋賀医大、執刀は浅井先生にお願いしています。
心臓治したら元気になる・・・私も浅井先生から聞きました。
その言葉に勇気と希望をもらった気がします。

それから今日、駅前の本屋で週刊現代を買いました。今週号は
「愛される患者、嫌われる患者」という記事があり、ものすごくタイムリー(笑)
もちろん1番にページを開けましたが2番めにコメント紹介されていたのが大和成和病院長の南淵先生でした。似顔絵そっくりの顔写真もありますよ。

いよいよですね。頑張って下さい!

豆パパさん、こんにちは。
先日からメールも頂いており、ありがとうございます。

手術まで、あと半月ですね!豆パパさんの場合はきっと私と同様、
術日が近づいてくるにつれて、だんだんとワクワクしてきますよ。
手術の成功と、順調なご回復をお祈りしております。

週刊現代、早速明日、コンビニで立ち読みしてみます。
情報ありがとうございます!

退院しました

こんにちは、豆パパです。
滋賀医大浅井先生の執刀の元、僧帽弁形成術を受け、24日に退院しました。
退院は術後10日でした。

術前の心エコーの結果
僧帽弁はレベル4の逆流
三尖弁にレベル1の逆流
おまけに開心中に心房中隔欠損まで見つかりました。
もっとも3ミリ程度の小さい穴でしたが…何だかかわいそうな心臓

退院前日浅井先生のご説明で、弁形成のビデオを見せていただきました。心房側から見て、前尖右端の一部腱策が切れて逸脱していました。
家族は手術日に見たのですが、私も特に希望して見せていただいたものです。

自宅リハビリは、まず近所を少しずつ時間を延ばして散歩しようと、20分から毎日5分ずつ時間を延ばして、と考えています。
ところが少しの坂でも息が上がってしまって、情けないですわ。
焦らないで少しずつ行きます。

あと、そうですね、右肺が気胸になってしまいましたが、胸腔ドレーンを装着した結果、1日で治りました。
輸血も無しでいけました。これで半分趣味の献血にまた参加できます♪

No title

豆パパさん、おかえりなさい!

無事に手術を終えられ、順調に回復されつつあるようで安心しました。

体験者にしか分からない術後の人生に舞い戻ってこられましたね。

「行ってきます」、「ただいま」の、このやり取り、いいですね!

また、ご回復の様子などお知らせください。
プロフィール & メール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者ではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

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ブログ開設: 2008年12月
お知らせ
南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。

このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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