考心会 平成23年度(第15回)総会 & 南淵チルドレンの集まり

考心会の総会に参加。事業報告、会計報告などを経て、南淵先生による「心臓病アンケート調査」の考察とういテーマでの約40分間のお話。アンケート調査は昨年、考心会会員に対して実施され、533人の回答を元に集計されたもの。私の回答結果もその中のサンプルの一つだ。



アンケート調査内容は、基本データ、心臓手術を受けたことについて、心臓手術後の経過について、再治療・再手術について、現在の生活について、南淵明宏医師の考察、幹事会の考察という内容を一冊の小冊子に纏めた形になっている。どの質問も心臓病患者にとって的を得たもので、その集計結果には興味を持たされる。特に、選択肢で選ばれた回答以外に、その他意見として文章で回答された個々の回答の全てを漏らさず記載しているのが素晴らしい。興味を持った質問とその回答の例を少しだけ紹介。

あなたの性別を教えて下さい?
男性 67% 女性 30% 無回答 3%

あなたが最初の心臓手術を受けた時の年齢はおいくつでしょうか?
~20歳   0.8%
21~29歳 0.4%
30~39歳 0.4%
40~49歳 6%
50~59歳 18%
60~69歳 41%
70~79歳 26%
80~89歳 4%

大和成和病院は成人の心臓病に対する病院なので、小児の症例がほとんど無いのは理解できる。だが、私が手術を受けた40歳や、それより若い人の比率が圧倒的に低いのは想像以上に意外であった。このブログを通じて連絡を頂く方は、私の年代に近い30代から40代にかけての方が多いので、世の中にはそれなりに若い世代の手術体験者がいるものだと思っていたが、絶対数から言うと圧倒的に少ないということのようだ。

また、自覚症状についての質問もあるが、南淵先生曰く、「心臓病の人に自覚症状があったかどうか?」という質問自体、一般の人には理解できない質問であるとのこと。心臓手術経験者はおやっと思うかもしれないが、確かに周りの人からすると、心臓手術を受けたのなら、術前には胸が痛くて苦しみもがいたとか、そういう重い症状を経験して手術を受けたのが当然だと思っているのだと思う。実際には、特に弁膜症の場合は自覚症状に乏しいのが現実だ。アンケート結果では、60%の人が自覚症状があったと言っているが、それ以外の40%近い人は、なんの自覚症状も感じることなく、弁に異常があるという客観的判断から心臓手術を受けたことになっている。

南淵先生の講演では、用意されたプロジェクターが故障で使えず、あの3月11日の大震災の瞬間、揺れている手術室で手術を行っていたその瞬間の映像を見せてもらうことができなくて残念であった。それは、先日の私の外来で出会ったあの彼女の手術の瞬間であったはずであるから、尚更だ。だけど、その代わりに、先生のドイツ語での素晴らしい生の歌声を聴かせて頂くことができたのは嬉しかった。

休憩を挟んで後半は、考心会幹事の方々と出席者による「考心会の今後」についてのフリー討議。かなり熱の入った討議が行われた。南淵先生が勤務先である病院を異動された後、考心会の今後のあるべき姿の検討が地震の余震のように揺れていることを知った。会を運営されている幹事の方々へのご負担がとても大きいことも認識した。あくまでも患者主体の会である考心会は、営利を目的とした会社組織ではない。考心会の運営方針は企業組織のそれとは違うはず。周りの環境の変化に例え影響を受けたとしても、「心臓手術後の生活を考える」という本来の目的を忘れず、目指すべき活動の方向性の軸を揺るがすことがなければ、今後も考心会の活動は成果を出し続けることができると思う。

ちなみに、大和成和病院、東京ハートセンター以外の病院で手術された方でも、考心会のメンバーになることが可能なようだ。現会員数約800名、年二回の講演会や、考心という冊子の受領、それから、何よりも同じ心臓手術を体験した者同士の交流を築ける価値は高い。これで、一家族年会費3000円なので、興味のある方は、考心会に問い合わせされては如何でしょうか?

今日の考心会には、(元)心臓病仲間から、三つ葉葵さん、ハンサムなTさん、遠方からわざわざ毎回足を運んでいる緑の旅人さんが参加していた。考心会のアンケート結果を見て納得したが、我々4人だけが20代~40代と年齢的に浮いている。

フリー討議が終わった後、会場の廊下で、南淵先生、深津さん、理学療法士の徳田さん、その他の病院関係者の方々とお話することができた。話は色々あるのだが、それは割愛して、全員で記念写真。深津さんが緑の旅人さんに腕をからませているのが気になる!?



考心会終了後は、南淵チルドレン4人組で近くにある中華料理屋において一献。同じ病院で同じ執刀医による心臓手術を経験した比較的若い世代の(元)患者同士、こういう仲間でなければ理解できない話は多々あり、いつもながら盛り上がる。そして、次回の(元)心臓病仲間の集まりの企画打ち合わせを行った。6月下旬か7月上中旬の日曜日に横浜付近で開催したいと思う。(詳細は後日、このブログで案内しますので、興味のある方はご連絡をお願い致します。)

宴もたけなわ、イケメン(?)男性3人に囲まれて紅一点の三つ葉葵さんが放った言葉が印象的だった。

「お産の痛みに比べたら、心臓手術の痛みは無いに等しい!」

ここから先の文章は、翌日、この言葉を思い出して私が勝手に考えを発展させたものである。

男の我々には実感できない表現であるが、共感される女性の方は多いのかもしれない。お産の場合は、その痛みを乗り越えた暁には赤ちゃんが生まれて来るという大きな喜びが対価として待っている訳だ。だから、とてつもなく大きな痛みにも耐えることができるのだろう。心臓手術、それ自体は大した物理的な痛みを実感する訳ではない。麻酔が効いているし、元々、心臓には痛みを感じる神経は存在しないらしい。胸の前面部分も痛みを感じる神経は
少ないそうだ。但し、大きく危険なリスクと、それによる精神的な不安、恐怖感は痛みよりも限りなく大きい。お産のように、何かを乗り越えればその先に素晴らしい対価が待っている、そういう状況を心臓手術についても創り上げることができれば、心臓手術というイベントに対する心構えも前進思考に変わってくるのではなかろうか。

では、心臓手術をう受けることによる対価とは何なのか?概して言うと、「術前より健康な健常者に戻れるという期待」なのだろう。但し、これには否定的な意見の方もいるだろう。元々健常者である自分がスタート地点だとすると、理不尽な病気で後退を余議なくされ、手術によって何とか元のスタート地点に戻っただけ。果たしてそれが対価なのかと。もしかしたら、後遺症や合併症の所為でスタート時点にすら戻れないかもしれない。

客観的に自分自身、そして、周りの(元)心臓病仲間を観察する限り、術後の第二の人生をスタートさせた方は、どなたも精神的にステップアップされている。それまでとは違ったモノの考え方、他人への接し方、命の大切さなどを表現したり行動で表したり、そういうことが以前より無意識の内に行えるようになっていると思う。術後発生する肉体的・精神的な変化を楽しむことができるのも我々の特権であり、心臓手術のプラスの副産物だと思う。手術を受けると決断したのであれば、その決断を少しでもプラス方向に意味のあるものにして、術後は、スタート地点より少しでも先の地点にランディング(着陸)してもらいたいと思う。

近所に住んでいるTさんと別れ、これから新幹線で帰るという緑の旅人さんと別れ、GW中の主婦業に舞い戻る三つ葉葵さんと別れ、ほろ酔い気分で私は電車を乗り継いで帰路についた。


四つ葉のクローバー(幸運、幸福)

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先日はありがとうございました。

先日はありがとうございました。
あの時間から慌てて携帯電話で時間を検索し、東京から新幹線(終電)で帰路に就くことができました。とはいっても、新宿駅南口の「みどりの窓口」では口が回っていませんでした(汗)。やはり、時刻表を所持していなかったのが痛手でした。なので、上京の際にはバスの時刻表のほかに新幹線の分は必携です。

さて、早速UPありがとうございます。今回、当初は参加する予定ではなかったのですが、深津さんからのラブコールがきっかけで行くことを決めました。というよりは、東京ハートセンターへ持っていく検査コピーを「ついでに」取りに行く為でした。それに加え、思いがけないことでしたが、その後があって良かったの一言。三つ葉葵さんにも会えましたし。

では、次回は来週の東京ハートセンター初診物語をルポしたいと思います。

お疲れ様でした

緑の旅人さん、

先日は、考心会後の、あの2次会があったからこそ、楽しい一日になりましたね。
無理やり引き止めてしまいましたが、無事に終電の新幹線に乗れたとのこと、良かったです。

今の僕は、自然と色々な企画に対する活動意欲が高まりつつあります。ほんと、意図的なものではなくて、自然に・・・ 次回の集まりでまた再会できるのを楽しみにしています。

考心会お疲れ様でした!

先日はお久しぶりにお会いできたのにあまりお話できずに残念でした。
ご推察のとおり、この半年は正直長かったデス・・・。
でも討論会では多くの会員の方に会の方向性を理解していただけたし、
たくさんのご提案もいただけたので、ブレずに活動してきてよかったと
思ってます。

アンケート調査報告書はいかがでしたか?
5年前のアンケート調査は、「心臓病手術患者」全体のアンケート集計に
とどまっており、どちらかというとバイパス手術の方中心の内容になっていました。
今回は、自覚症状などの重要部分だけは病気別にクロス集計していただきましたので
虚血性心疾患と弁膜症との違いなどがわかるのではないかと思います。
集計や考察をまとめるためにずいぶん心臓病に詳しくなりましたヨ!(笑)

これからはWebやメールなどのツールをもっと使って、会員の方々との情報共有や
手術予備軍の方々への情報提供が行っていければと考えています。
今後とも会の運営についてご協力、アドバイスをよろしくお願いします。

それと、・・・お互い元気で楽しく過ごしましょう~!

ありがとうございます

後藤ヤマトさま、

先日は考心会でお世話になりました。これだけ多くの会員の方を取りまとめている幹事の方々のお仕事は大変かと思いますが、考心会の活動から生まれる成果は大きなものがあると、みんな感じていると思います。今後も宜しくお願いいたします。

今回のアンケート調査は素晴らしいと思います。会員の方以外にも是非配布可能にして頂いて、多くの皆さんの参考になれば良いですね。

ところで、カフェの方は、いつ頃オープンですか? もし良かったら、後藤さまのカフェで(元)心臓病仲間の集まりを開催できれば嬉しいのですが・・・

No title

先日の考心後は有意義な会でした。

アンケートは、自覚症状や年齢分布など、「なるほど」と思わせるところが多く、
参考になりました。
南淵先生の講演・・・そしてドイツ語の歌まで聞けるとは!
(先生、お上手でしたね!)

会のあと、成和病院でお世話になった先生や、理学療法士さんにも会うことができたし、
いろんな特典のある会でした。

考心会も大変な時期を越してきたようですが、これからますますの発展を期待します。

緑の旅人さん、
新幹線に乗れてよかったです!
ついつい話に夢中になって、遅くなってしまってごめんなさいね。

後藤ヤマトさま、
先日の考心会に参加させていただきました。
多々の活動、ありがとうございます。
また、参加させてください。


しかし、考心会では、私たち年代は極少数派なんですね。
カムバックハートさんから聞いてはいましたが、ちょっとびっくりしました。
アンケートでも、私たち年代は少なかったようですし・・・。
ここのブログを見ている限りでは、あんまりそうとは思わなかったですが。

次回の集まりを楽しみにしています。

次回の集まり

三つ葉葵さん、

あの日は楽しかったですね!!

『次回の集まり』、こちらも楽しくて有意義な集まりになるように企画したいと思います。
一緒にアレンジ宜しくお願いします。

No title

カムバックハートさま
アンケートは考心会のHPを通じて希望者に配布したり、医療関係機関に販売することなどを考えています。皆さんからいただいた貴重な情報を広く役立てたいですもんね!

それからカフェOPENはいつぐらいになるでしょうね~??
でもボクひとりでやる小さなコーヒースタンドの予定ですから、
皆さんにゆっくりくつろいでいただくことはムズカしいかもです・・・。
もちろん来ていただければ大歓迎!元気なハート(笑)のラテをお出ししますヨ!


三つ葉葵さま
初参加ありがとうございました!
アンケートの中心世代ではなく、若い会員の方たちも楽しめるようなイベントや会報づくりを提案していきたいと思い、幹事会に参加させてもらってます。
ぜひこれからもいろいろな提案、アイディアをいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします!

東京ハートセンター初診物語ルポ

昨日の午後、東京ハートセンターへ行ってきました。
その前に、大崎駅のうどん店で腹ごしらえ。梅干しの種が知らぬ間に胃袋へと行ってしまい、それがレントゲンに写るかと思いきや、結局写りませんでした(汗)。

*初診手続き(他)
カウンター(←ホテルのカウンターかと)の椅子に座り、必要事項を記入。これまでかかってきた病院になかった項目が「緊急連絡先」欄。成和病院より位置が低い。手続き中はそれほど違和感はなかった。また、診察室にどの医師があたり、現時点での状況(この時は手術中)が分かる。テレビ、新聞、雑誌をスタンバイ。

*検査
処置室で身長、体重、血圧、採血、さらに昼食時間、体調について聞かれる。心電図、レントゲン、心エコーを行う。ただ難点として、この身長だと心電図、心エコーのベッドに横になると、足が壁に当たってしまう。一方でレントゲン室は広すぎるぐらい。

*診察室
机の隅に名刺が置かれ、足元にはプリンタ配置。これまで通り、採血の結果を受け取る。椅子のことは次回外来で改めて。ここでの会話はご想像にお任せします。

*印象
通路の壁にはヨミードクターの宣伝と入院保障金(1泊2日以上)、入院時の食事について掲示。マイクを使わずに「○○さん」と呼ばれる。ロビーとの距離も近い。ただ、しっかり耳を開けていないといけない。待ち時間に関しては、テレビ等があるから苦にはならない。院外処方の為、自宅近くの薬局に行く際には、時間に余裕を持つことが必要。

主治医はどこへ行っても主治医ということを感じました。
(ルポ終わり)

初診ルポありがとうございます

緑の旅人さん、

東京ハートセンターの初診ルポありがとうございます。

これまでの病院とは別の病院である事実から、患者側の病院に対する印象も違ってみえますよね。しかも、我々の場合、かなり感覚を敏感にして転院してきているので、尚更。

まあ、ルポをお読みする限りは、順調に転院着地というところでしょうか。主治医はどこにいっても主治医、確かにそれは僕も同感です。
プロフィール & メール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の48歳男性。

2008年12月に僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)

フィルムで写真を撮るのが趣味です。(元)心臓病仲間のポートレート写真展の開催に向けて準備中です。詳細はこちらの記事。「創と私」「術前 vs 術後比較ポートレート」「病気を支えた家族と(元)患者のツーショット」「笑顔の(元)心臓病仲間のポートレート」のテーマで作品制作中です。これから心臓手術を受けるかもしれない人達に元気になる期待と勇気を与えたいと思っています。

心臓病仲間の輪に入りたい方や、ブログについてのご質問、お問い合わせのメールはお気軽にこちらへ どうぞ。但し、私は医者ではないので医学的なご質問にはお答えできません。初めての方は簡単なプロフィールをお願い致します。

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ブログ開設: 2008年12月
お知らせ
南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。

このブログは、私が弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。2008年12月当時の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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